株式投資のメリットとデメリット

配当金重視の株式投資はNISA向き
結論から書いてしまうと、配当金重視での株投資の方がNISAには適しています。
もちろん、売買重視でもNISAの魅力は十分に活用できますが、あえて優劣をつけるのであれば配当金重視の方に軍配は上がります。
何故かといえば、そもそも「NISA」の正式名称は「少額投資非課税制度」です。
なので、「1年間で120万円まで」という制限がついているのですね。
正直、売買重視の株投資をやるのであれば「年間120万円まで」という枠は小さすぎるのです。
売ったり買ったりを繰り返して、収益を出したり、損を最小限にとどめたりすることが肝となる「売買重視」スタイルにはあまり適していないと言えますね。
反対に、「配当金重視」スタイルの方には、「ただ銀行に預けているだけよりは良い」くらいの方も多くいらっしゃいます。そういった方にはNISAはピッタリなのです。

5年間の定期預金のような感覚
銀行の定期預金では120万円を預けても1年で200円程度しか増えません。200円じゃお小遣い感すら味わえないですよね。
しかし株式投資なら、利回り3%の株を120万円分購入すれば年間で数万円は増えるでしょう。
そしてNISA口座を経由して購入すれば5年間は非課税ですので、貰った配当金は全てそのままです。
NISAの適用期間が終わった後は、配当金の2割が税金として持っていかれてしまいますが、2割持っていかれたとしても銀行に預けておくよりはよっぽど良いはずです。
もちろん株ですから損をする可能性もなくはないですが、そういう時のために長年続いている老舗有名企業で、なおかつ高配当の企業を選ぶと、大きく損をするリスクは軽減されるでしょう。
1日に何度か株価を確認する手間はかかるかもしれませんが、それが「200円」と「数万円」の差に繋がると思えば、大した労力ではないと思います。(株価の確認自体は3分もあれば終わります)。

売買重視でも大当たりを引ければ奇跡が起きるかも?
では、「どうせ株をやるなら、株の醍醐味ともいえる売買に挑戦してみたい」という方には、NISAは無視すべきなのかと言えば、そうではありません。
10万円ずつくらいの「ちょっとお試し」感覚で、少しずつ色んなところに投資して、そこでもし大きな当たりを引ければ、NISAの「非課税」がもつ恩恵を余すことなく受けられるといえます。